日々是餃子おかわり!

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UFOキャッチャー

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大型車から抜かれる時に、吸い込まれそうになりながらも、なんとか甘木のジャスコに到着した。
疲れてヘトヘトなので母とレストランに入り、ハンバーグ定食をわしわしと食う。

これで帰ったら何をしに来たか分からないので、母が買い物をしている間、ゲームセンター(以下ゲーセン)を覗いてみる。私は、ゲーセンがあったらとりあえず入ってみることを習慣にしている。特に因縁のUFOキャッチャーを。


どうしても欲しかった人形は、なけなしの400円を使っても取れなかった。幼稚園の頃。ボタンを離すともう操作出来ないなんて、初めは全く知らなかった。勿論アームは空を切った。

何故だろう。こんな過去を持つ所為か、UFOキャッチャーを見ると悔しくなってくる。


高校生になり、少しはお小遣いが自由に使えるようになった。九大プレテストの帰りがけにたまたま寄ったゲーセンで、800円もかけてたまたま取れたウルトラマン。そこの店のお姉さんは、とても下手くそな私に、やさしくコツを教えてくれた。そうか、つかむのではなくて押すのか。  コツが分かると面白いように人形が取れた。

それからというもの私は、幼稚園児の私を、失意のどん底にたたきのめしたUFOキャッチャーを見ると、まるで復讐でもするかのようにチャレンジしている。ただの阿呆だ。


甘木のジャスコにもポーズの甘い人形があった。過去のトラウマか、私が取らないと気が済まないように思い、やっぱり取ってしまう。
全部で5回、900円かけたが2回しか取れない。今日は調子が悪いのだ、と独りでつぶやく。トーマスとサクラ大戦のプラモデルゲットだぜ。取れるからと言って何もこんなものを・・、真宮寺サクラ、李紅蘭、アイリス…と言われても全然分からない。友達がサクラ大戦ドリームキャストのソフト)をやっていたが、残念ながら私はやってない。こんなのを持ち歩いてると、オタクだと思われるのである。
ジャスコの本屋で立ち読みしていて、隣りに店員さんが来たので、床置きしていたサクラ大戦のプラモを慌ててカバンで隠した。

欲しくもないのにやってしまうのは病気だ。しかし、二度とやるまいと思っていてもやはりやってしまう。幼稚園の頃のうさ晴らしを、途方もなく続けるように。


まぁ、人形を持って歩いていく私を見た、店員の顔は非常に趣深かった。
店員は、こんなところのゲーセンでUFOキャッチャーに成功するような人間は、居ないとでも思っていたのだろうか。おめでとうございますと言いながらも顔は引きつっていたお姉さんが、心なしか、可哀想だった。