日々是餃子おかわり!

はてなダイアリーから引っ越してきました。はてなブログは住みやすいところだ

私がmixiを嫌いになった理由

スポンサードリンク
スポンサードリンク

はてな大好き.アンチmixiな私だが,私がmixiを嫌いな理由を以下に列挙してみた.

1.上場して株価が上がれば,会員はどうなっても良いのか,という点

mixiの会員数は今や鰻登りである.2007年1月26日現在で926万人を突破している(参考:mixiカウンター).勿論この数には,既に退会した方を相当数含んでいる.ケツ毛バーガー事件を皮切りに,mixiは多数のアカウントを冤罪により削除してきたらしい(参考:J-CAST ニュース).犯罪・飲酒運転をカミングアウトする方は削除・通報されても仕方がないかもしれないが,関係すると思われる人を片っ端から削除していったmixiの運営方針は如何なものか.退会したIDを含めてまで株価を上げようとする努力は認めるが,決して褒められたことではないと考えるのは,私だけではないはずだ.

2.mixi内での,匿名性の自己矛盾

mixiでは実名による登録を推奨しているが,同時にmixi内で公開する個人情報について運営側は保護の責任を負わないとしている.ここまでくると確信犯では.
参考:こんなの発見した mixiは犯罪報告するところ
参考2:MIXIは犯罪報告するところ その2


昔は,「招待されなくてはサイトを閲覧することすら不可能」という謳い文句が,ユーザーに選民思想と安心感を与えた.しかし今は,面識がなくても,誰でもmixiに入れることは常識的にさえなりつつある(参考:Wikipedia2ちゃんねるスレ mixiに招待するよpart25)
このようにして,(1)mixi内で実名を登録し個人情報を晒す人,(2)匿名性を保ったままmixiに入る人,(3)匿名状態で悪用しようと企む人等の入り乱れた,混沌空間が形成されている.もはやmixiは,2ch等の匿名掲示板よりも危険な場所ということが言えるかもしれない.実際にこれを危惧して,「日記を友達まで公開(=不特定多数に見られないような設定)」にする人が増えている.


ちなみに,つい最近まで「実名での登録を推奨します」だったのが「本名での登録は強制ではありません」と公式コメントを翻している.

3.「おすすめレビュー」を書くことで,利用者はmixiに「自分の文章の価値」を売られている点

これは知らない人が殆どなのではないか.

ホーム->おすすめレビュー タブ->全体のレビュー一覧を見る->並び替え・登録日順 と進もう(⇒実際の画面*1

そこにはズラリと並んだレビューの数々.

注目したいのは,写真にマウスポイントした時に現れるリンク先.全てのリンクに於いて,末尾が「mixi02-22」となっているのが確認出来る.

例)ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000LPS3LM/mixi02-22/
例2)ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000MR9AXO/mixi02-22/

これは実は,株式会社ミクシィが参加しているアフィリエイトプログラムなのである.(参考url:Amazon.co.jp
つまり,mixiのおすすめレビューを通して買った商品代金の数%は,mixi運営に吸収されてしまっているのである(参考:Wikipedia mixi).
mixiに書かず,自分でオープンスペース(→否mixi⇒ブログ)に商品のレビューを書き,見た人がそれを買っていれば自分に紹介料が払い込まれるのに,これでは自分で創作した文章が生じた利益を,ドブ川に捨てているようなものである.

ここで私は,mixiを利用する方々に,「おすすめレビューを書くのは愚かであるよ」,などということが言いたいわけではない.問題なのは,mixi利用者がこの無償奉仕を無自覚で行っている点であり,mixi運営に見え隠れする明らかな悪意である.
おすすめレビューから生じた紹介料は,当社(mixi運営)の利益となりますというような文章が見当たらないこれは問題である.
私も,このブログにはnichinichik07-22というID登録でレコメンドしており,紹介料についての記述を載せてある(日々是餃子 -アバウト).mixiが行っていることはまさに不当であり,極論すれば,これは詐欺罪に該当するのではないか.


いくら運営が,「作成されたレビューの権利は作成者に帰属する」としていても(⇒実際の画面*2),実際に発生した紹介料を自らの運営資金に充当していては,作成者から著作権を剥奪したも同然である.

4.mixi⇒出会い系サイト という構図になりつつある点

mixiの男女比率は男性が52.2%、女性が47.8%らしい(引用元:Wikipedia)これに対して,インターネットをする人口7,661万9,000人のうち,男性が52.0%,女性は48.0%(参考:インターネット白書).この0.2%の差を偶然の産物と見るべきか,それともネカマ由来の数なのか.
少し前までmixiアカウント売買業者(参考:M,M,S)というものがあった(いつの間にか潰れているみたいだけど).そこでは,マイミクが1000人居るアカウントIDの数十万円での取引が行われていたりした.出会い系業者がそのIDを使って自サイトに導いたりするのに有効なんだとか.ここまでくると「IDを売る為に,女性になりすまして(ネカマ)mixiをする」という図式が簡単に成り立つ.…なんというマネーゲーム・・・!


mixiが18歳未満の登録を認めていないことは,出会い系サイト規制法によるものなので仕方がないのかもしれないが,逆にそれが出会い系業者の温床となっている一つの要因かもしれない.
ちょっと話がずれるけれど,18歳未満の登録を認めていないことに関して一つ.地雷バトンというものが未だ存在するが,「見た人は、必ずやる事。今すぐやる事。足跡をつけた瞬間『見た』と判断するのでやってないのはバレます。」というのを見ると,本当に18歳未満の登録を認めていない場所で書かれているものか,と疑いたくなる.

5.mixiの繋がりシステムに限界が見えた点

mixiは人の繋がりを大切にする空間である.はてなダイアリー等,他のブログサービスは記事の繋がりを大切にする空間である.mixiとブログを,「決して」混同したくないのはこの点に於いてである.


mixiを利用するユーザーに想定される(理想的な)行動を考えてみよう.

  • 自分と共通の趣味を持つ人を[検索]で探したり,コミュニティから見つけたりする→その人をよりよく知る為に日記を読む→メッセージを送る→お友達になる

このようにして既存の友人関係からさらに「友達の輪」を広げて行くのがソーシャルネットワーキングの理想である.この為,他のブログサービスの殆どで可能な「日記本文の装飾」を,mixi運営は無料ユーザーに開放していないのである.何故ならば,上記行動範囲内において,日記は補助的な使われ方しか想定されておらず,装飾は必要ないからである.
逆にブログは,

  • 自分の興味のある記事(エントリ)を探す→あるブログ(もしくは情報サイト)に行き着く→そのサイトに入り浸る

といった,まさにインターネットにおける醍醐味!的な使われ方に大変特化している.はてなキーワードFC2ブログのタグ検索等は大変優秀である.勿論「先ずは記事ありき」であるので,見やすい記事を作るために必要な,「日記装飾」に力を入れているサービスが多い.
2ちゃんねる管理人のひろゆきが以下のようなことを述べているが,これはもっともなことである.

引用元:ITmedia Biz.ID:「明日できることは今日やるな」2ちゃんねる管理人・西村博之さん
「今日、こんなもの食べました。どこかに行きたい。ここで遊んだ」といった、日常のたわいない会話はSNSに向いているという。反対に「次期の総理大臣は誰が適しているか」などの重たい話題は「つながりがある人同士で話していると、むしろ気持ち悪くないですか」

気持ち悪くないか,ということは置いといても,ブログとmixiは違うことは明確である.


さて,mixiの現状を振り返ってみよう.
項目2「mixi内での,匿名性の自己矛盾」にも関わってくることだが,匿名性が失われつつある(既に失われてしまった?)現状に於いて,「日記を友人まで公開する」ことは,自らmixiの寿命を早めているようなものである.
先ほども述べたように,mixiは記事(日記)での繋がりが脆弱である.「日記検索」という手段はあるものの,使い勝手が悪く,やはり日記は補助的であるようだ.mixiの存在意義は,友達の友達も,自分の友達になりうるというソーシャルネットワーキングの持つ可能性であった.しかしこの非匿名性的空間ではますます日記の公開レベルを低くする人が増えていくだろうし,それは「人を知り→日記を読む」という構図を打ち立てて発展したmixiにとっては死を意味することである.

最後に

mixi自体は大阪発の会社が生み出したただのSNSであり,それ自体はなんの物珍しさもない.
すぐに流行は廃れるかと思ったが,mixiに限って言えばそうとも言えない様子である.


まとめてみよう.(1)虚構の会員数を打ち出し株価を上昇させた挙句冤罪を多発させ,(2)匿名性を欠き(3)ユーザーを騙して(4)ネカマが蔓延し,(5)その上で底の見えてしまったmixi.日本にSNS革命を起こしたその神話も,既に崩壊しつつあるのかもしれない.


すぐに退会してしまうのは簡単だけど,このまま見守るのも面白そうなので,mixi退会しないです.


これからmixiがどこへ向かうのか.ベンチャーとしては楽しみな企業ですが,生暖かくヲチしたいと思っています.



※このエントリはmixiの日記のコピペに加筆修正したものです.「mixiに書いたけど…」とかいう姿勢を打ち崩したいのでコピペしました.…これで運営から垢BAN喰らったら拍手喝采!!(・∀・)ニヤニヤ
※文章を再構成し,加筆修正しました.項目5を追加しました.(2007-01-27 16:05)

*1:mixi入会者のみ閲覧可

*2:mixi入会者のみ閲覧可