ヘリウムガス事故死から紐解く，持続可能な未来の構築について

男子生徒が心肺停止状態で倒れており、病院に運ばれたが約３時間後に死亡した。発見された際、生徒は頭からヘリウムガスが入ったごみ袋をかぶっていたという。
（中略）
通りかかった生徒らが、約８０メートル東に離れた校内の通路で、ごみ袋を頭からかぶったまま、仰向けに倒れている石川さんを見つけた。ごみ袋は首のところで輪ゴムで閉じられていた。外傷はなかったという。

asahi.com - 頭にヘリウムガス入ったごみ袋　高３死亡　文化祭準備中

ぼくは理系男子ですけど，おそろしいことに今までヘリウムガスを吸ったことがないんですな．だけど，小さいからビニール袋をかぶって忍者ごっことかやっていた人なので，その危険性は十分分かる．というか，そうやって遊んでいるとすぐにばあちゃんが飛んできて，「なんしよっとね！！！」と怒鳴られるので，子供心ながらに，ビニール袋をかぶって遊ぶといけないのだなぁと思っていたんだと思う．被った袋の中にヘリウムが入っていたならなおさら危険だが，今回はそれが事故につながってしまった．

今回気になるのは，首のところで輪ゴムで閉じられていた件．
他殺とか事故死とか考えるのはナンセンスかもしれない．ぼくはそれよりも，今のティーンエージャーが，どういう環境で育ってきたかということに興味がある．過保護に育てられてきた子供が後々，今回のようにビニールかぶって事故死とか，川に流されて溺死とか，多くなるんじゃないのかな．少なくとも20年とか前に比べて．

子供はもっとのびのびと育てるべきなのだ．
例えばぼくは，子供が出来たら安全なプールなんかで泳がすつもりは全くなく，渓流にポイポイと投げ込むつもりでいるし，鉛筆も肥後守を与えて自分で削らせるつもりでいる．ぼくは田舎で育ったので，周りの友達も多分そうやって育ってきたし，ぼくの子供もそういうふうに育てようと思っている．
物事に限度はあるが，自分で一度川に流された経験がある人ならば台風の時に氾濫した川で釣りをするなんてことは考えられないし，自分の指を切って痛い思いをすれば人をナイフで刺したりなんか出来ない．決してナイフで指を切らせろとか川で溺れさせろって言っているわけではないけれど，もうちょっと子供は伸び伸びと行動させ，自ら学ばせ，自分で考える力，問題解決能力を育てるようにし向けたほうが良いんじゃないかなぁと思う．

私は大学でも教職をとっておらず，教育的なことについてあまりエラソーに述べることは出来ないけれども，教育とかそういうことに関しては以上のように思っている．ぼくの懸念が今回具現化されてきたような形になったので今回書くに至った．この考え方は，わりと野田知佑とか椎名誠のエッセイから影響を受けているんだけれども，子供を育てることは人間の未来を育てることになるので，自分の子供をどう教育するかという問題は，全ての親が真剣に考えるべき問題である．

最後に，お悔やみ申し上げます．