日々是餃子おかわり!

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夢の中の言語

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今回も独り旅だった.
出国の際には妙に山手線のホームのような空港から飛び立った.受付の人に,
「この切符で中国国内だったら何処にでも行けるんですか?」
と聞くと,
「行けますけど早くしないと切符なくなっちゃいますよ」
と急かされたので,ぼくは急いで切符を交換して,たぶん蘇州行きのチケットに換えたんだと思う.

機内の記憶は全くなくて,気付くと中国国内だった.
街中をぶらぶらと歩いていると,缶詰工場が傍に建っている運河のようなところに出てきた.
缶詰工場からは黄土色で若干粘りけのある産業廃液を2分に一度くらいのペースで垂れ流していて,廃液を出した後から,「廃液はちゃんと薄めてますよ」とでも言いたげな様子でシャワーをかけていた.申し訳程度の水量だった.

運河は工場の廃液で所々に黄色の反転が出来ているものの,全体としては青緑色の水を湛えており,水面に浮かびながら男3人が何かの作業をしていた.
ぼーっとしながらそれを見つめていた.多分何かを探してるんじゃないかなあ

え あれ そういえばなんであの人達水面に浮いてんの
と思ったら,運河の横に停めたショベルカーから,長い電気ケーブルのようなものが伸びていて,それにしがみついて作業している感じだった
でもよく考えたらそんなんで浮くわけないよなあ.


そこからまた意識が飛んだ.
起こったことを全て覚えていられればもっと楽しくなるはずなのに,時々記憶が飛んでしまう.困る.
でもよく考えてみれば飛んでしまうような記憶は自分の中で重要度が低くて,最初から存在などしていないのかもしれない.


気付くと王宮のようなところにいた.
正史三國志の撮影をしているようだった.
曹操っぽい俳優さんが,「武だけ磨いてどうする 文官はおらんのか」みたいなことを喋っていた.そこに陳寿っぽい人が出てきたと思ったら,何故かぼくたち見学者を集めて,説明会みたいなのが開かれはじめた.

どうやら主人公の陳寿役の人はダブルキャストならぬトリプルキャスト状態で,それぞれ演じる場面によって俳優さんを替えているとのことだった.
みんなよく似ている.で,毛沢東っぽいのが妙に気になって,もうちょっと陳寿っぽく役作りしてもいいのになあと思った.


ちなみに中国国内に入ってから聞こえてくる言葉は全て英語,説明とかは全て英語だったので,中国の老人が英語をべらべらとしゃべり立てているのには違和感があったが,多分中国は英語教育がしっかりしてるからみんな英語が喋れるんだろう,と思った.

せっかくなので,俳優さん3人が同じ民族なのかどうかを英語で聞いたところ,それまで英語をべらべら喋ってた人がいきなり中国語しか喋らなくなった.なにこの日本人?というような,ちょっと困った感じの顔をしている.


中国語でなんて言えばいいのか分からないので仕方なく英語で聞いたが,右上の絵のような顔をして困っている.どうしたものか.

俳優さんに聞いても埒があかなかった.周りには見学者がいたので「この中で英語分かる人いませんか?」と聞いたらほぼ全員が手を挙げた.おいおい教えてくれよ,と思った.

呆れ果てているその時に目が覚めた.
レッドクリフ」の公開が近づいているが,それと関係あるのか知らないけど時々中国に旅をする夢を見る.いつか中国行きたいなあと思いながら今まで一度も行く機会がない.


そういえば中学校の頃の先生が,「夢の中で自分が英語使うようになったら英語脳になった証拠」みたいなことを言っていたが,ぼくは高校3年の頃に初めて夢の中で英語喋ってた.
でも結局それは一人旅をする中で何故か海外の人とばかり仲良くなる経験や,その為に基礎英語とかをテキストなしでずっと聞いてた経験からくるものなんだろうなあと思った.雰囲気で喋れるけど文法とかがしっかりしてない人の典型ですよね.


夢の世界の住人が喋っている言語というのは,よくよく考えてみればかなり重要で,おそらく自分の脳ミソの引き出し以上には言葉が出てこないのだから,その人の知能を表しているような気がしてかなり面白い.