Pirates of the Caribbean Dead Man's Chest
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九州人は,「チェスト」と聞くと真っ先に薩摩示現流の掛け声が思い浮かぶのではないかと思うがこれからするのは西郷どんの話でも,薩摩藩士の武勇伝でもない.
昨日観た,「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」の感想である.
(ややネタバレ)
最初に感じたのは,ジョニー・デップの演技力である.
「チャーリーとチョコレート工場」のウィリー・ウォンカーにはびっくりしたけれど,ジョニーと言えばやっぱりジャック・スパロウが一番合ってるね.ひょうきんな立ち居振る舞いとか,指の動かし方とかは大変セクシーであり,海賊としての魅力を彼は十二分に引き出していると感じた.
ジョニーが一番気に入っているのは,イスラ・クルーセスでの水車上アクションシーンだとテレビ番組でコメントしていた.
嫌いじゃないのだけどあまりあの水車は必要なかったんじゃないか,と存在そのものを否定してみる.水車を引っ張りすぎて見飽きる.
エンドロールを見ていて焦った.
ジェームズ・ノリントンとウィル・ターナーのスタントは名前が挙がっていたのに,ジャック・スパロウのスタントが見つけられなかったからである.もしかしてジョニー本人がアクションをやっているのかな.
ウィル・ターナー役のオーランド・ブルームなんだけど,やっぱりとても格好良い.
前作よりも思い切った演技が出来ていたようで,良かった.
「ロード・オブ・ザ・リング」のレゴラス役以外に他の役を演じるところを見たことがないので,「トロイ」とかも今度是非観たい.
映画全体としてのテンポとしては少し精彩を欠いていたかな,と思う.
前作があまりにも強烈すぎたからかもしれないが,本作はちょっとストーリーに追い立てられがちだったのが気になったと言えば気になった.
ただ,この夏最も熱い映画の一つであろうことは疑う余地もないだろう.
本作でも執拗にネタを振っていたが,パイレーツ3作目の舞台はシンガポールになるらしい.
しかも敵海賊のボスを演じるのは,周潤發(チョウ・ユンファ)だって!やはりアジアンテイストな感じの海賊になるのだろうか.
(周潤發FanPageより引用)
正直グリーン・デスティニー以来,彼の演技を見るのは久しぶりなんだけど,どんな感じになるのか楽しみである.もしかしてハリウッドメイクで原型が分からないくらいにはなっているのかなー.
個人的には梁朝偉(トニー・レオン)を抜擢しても面白いかも知れないと思った.
(中国情報局より引用)
「2046」のイメージが強いからかもしれないが,ジョニー・デップとは良い感じの好敵手になりそうである.
あっこんなことを書いているとジョニー・デップのフアンから,靴ひもに大砲を結びつけられて深海に沈められそうだな.
補足
やっぱり,水車のアクションシーンではデップ自身がアクションを行っているようだ.
それどころかマストからマストに飛び移るところなんかもオーランド・ブルームが実際にやっているんだって.びっくり.