今天的練習 -結局一人，どこまでいっても一人

和室で練習．部員は沢山いたけど，やっぱりぼくは一人．
いい加減，子供じゃないんだから邦楽部の人に謝りたい．「昨年の後半は一度もミーティングに顔を出さず，そして出すべき収支計算書を出さず邦楽部の支給金を半額にしてすみませんでした」と．謝ることに意味はないかもしれないが，それでもやっぱり謝ったほうがいいんじゃないかな．と思う．やっぱり鬱．演奏会が終わったら一度清算しようか．しかし鬱．

練習内容	時間
基礎練（F調，チャルダッシュの一部）	30
ダーウィンが来た	45
敖包相会，草原情歌	50
計	125

今日は主に卒演で弾く曲を中心に練習．敖包相会の長い楽譜を探しているのだがなかなか見つからなくて困っている．尺短くてもいいんかな．
ダーウィンを初めて弾いてみた．A調うんぬんの前にリズム取るのが難しい．すごい変化球を放られたが，本当にあと1ヶ月で仕上げるというのか(ﾟДﾟ；∬ｱﾜﾜ･･･
とりあえず，今日から基礎練に取り入れたチャルダッシュの一部を弾く練習が面白い．別にこれを繰り返せばチャルダッシュが弾けるようになるわけではないが，快弓の練習になるとかそういうことを抜きにして，自分が今チャルダッシュという偉大な曲の一部を練習しているのだ，という満足感が押し寄せてきて大変心地良い．恍惚とした脳内麻薬がうっすらと出てくる感じで宜しい．
明日（というか今日）は金曜日課に振り替えられていて，なんとなく忙しかったような予感がするので，早く寝よう，と思っていたら，IE7のタブが暴発してほぼ書き終わっていたエントリが飛んじゃった＞＜書き直していたらもう朝の4時！アホか！

今日のミーティングで卒業演奏会の詳細が決定した．皆様お誘い合わせの上是非お越し下さい．

筑波大学邦楽部 2006年度 卒業演奏会

• 2006年3月14日（水）14:30開場 15:00開演 17:30終了予定
• 入場無料
• 於 つくば西武 6Fつくば西武ホール（map:x140.1122y36.0807）

人勤春来早，草原情歌，遙かなる大地 他

2コ上の先輩が弾く『人勤春来早』が4曲目（15:30頃），私の『敖包相会，草原情歌』が9曲目（16:30頃）に演奏される予定．
人勤春来早の後に素人な私が弾く草原なんて，デザートを食べ終えた後に前菜が運ばれてくるようなもので，今から緊張し，なんだか申し訳なく思っている．
二胡が主旋律以外でどう邦楽器と交わるのか興味があったので，『遙かなる大地』を今日初めて聞いてみたが，けっこう上手い感じにまとまっていた．本番が楽しみである．

うちの邦楽部には二胡を弾く部員が現在2名しかいない．昨年度は私は修行中だし先輩は教えるのめんどくせーと言っては二胡希望の新入部員をちぎっては投げちぎっては投げしていた為，この有様である．
その先輩に，来年度の天上大風には2頭仕立ての賽馬を弾きましょうよ！と投げかけたところ，あっ俺もう二胡弾く気ないから，とあっさり返されてしまった．強烈なショックを受けた．
私の志望でもある地質学の学士を取った彼は，本当は社会学がやりたかったらしく，筑波大に編入してきた．私と同じ入学で2005年のことだから，そんなに昔ではない．前の大学からずっと二胡を弾いていたらしく，私と比べて二胡歴は豊かだ．
私は当初，邦楽器なんて微塵も興味なかったし，「法学部？六法全書？」なんてフザケたことをぬかしていた．そして当然のように邦楽部なんてマイナーなサークルに入る気はさらさらなかった．アカペラサークルでコーラスやろうかなぁなんて考えてた．
しかし彼の弾く『賽馬』を聞いて考えは一変させられることになった．その頃は開放弦すら満足に弾けないような状態であり，彼の弾く賽馬は少々激しいもののその分熱をもって私に迫る，まさに生気を帯びた馬の競走歌であり，そんな賽馬にとても憧れたのだ．
自分も賽馬を弾いてみたい．練習して，きっとこの先輩よりも上手く賽馬を弾きたい．そんな夢を持って邦楽部に入部した．邦楽部に入って練習する場所が出来たのは嬉しいことだったが，それよりもまず，ミーティングの度に彼の弾く二胡を聴き，光明行等の曲に刺激されて自分の二胡練が進んだことは大いにプラスであった．
そんな多くの刺激をぼくに与え続けた彼が二胡を辞めるという．驚いた．大学院に入ると研究が忙しくなる為，もう二胡は弾かないそうだ．残念だが，研究の為ならば私が引き留めるわけにもいかない．

彼の賽馬というのは勿論私のなかで数ある目標の中の一つの山頂にしか過ぎなかったが，彼が二胡を手放すことにより，私がこれからいくら練習して賽馬が上手く弾けるようになったとしても，その山頂には辿り着くことは出来なくなってしまったのであるということを認識した．なんとも言えない喪失感が，急速に目の前を覆っていくのを感じた．
結局来年度からは，新入生を除けば私一人だけで二胡を弾いていくことになりそうだ．一度で良いから，一緒に賽馬を弾きたかった．二頭仕立てで，まさに競馬のように．
それにしてもまた一人．せっかく追いつけそうな感じで練習していけてたのに，ずるいや．